King Gnu「):阿修羅:(」歌詞の意味を考察——PlayStation書き下ろし・史上最速BPM170が叫ぶ「修羅の道」とは【THE GREATEST UNKNOWN】

King Gnu

King Gnuの「):阿修羅:(」は、2023年11月29日にリリースされたアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』収録曲で、PlayStation(プレイステーション)の新CMのために書き下ろされた楽曲だ。BPM170というKing Gnu史上最速スピード・テンポの曲として話題を呼び、ライブでは特に熱狂的な盛り上がりを見せる1曲になっている。この記事では「):阿修羅:(」の歌詞の意味と、PlayStation CMとの繋がり、そして常田大希が込めたメッセージを深掘りしていく。

「):阿修羅:(」とは——PlayStation書き下ろしの限界突破ソング

「):阿修羅:(」はソニー・インタラクティブエンタテインメントとのコラボ「PlayStation × King Gnu|Play Has No Limits “限界突破”CM」のために書き下ろされた楽曲だ。作詞・作曲はコンポーザーの常田大希(Daiki Tsuneta)、編曲はKing Gnu名義。

CMでは、King Gnuのメンバー4人がPlayStationのトレードマーク”△〇×□”をそれぞれ纏ったアバター姿で登場。勢喜が△、常田が〇、新井が×、井口が□を担い、巨大モンスター「ダークヌー」に立ち向かう。劣勢に追い込まれた4人が合体して「ジャイアントヌー」に変身するという、遊び心全開のゲームパロディ映像だ。「常識や限界を突破した遊びが生まれる」というPlayStationのコンセプト「Play Has No Limits」を音楽で体現した楽曲となっている。

タイトル「):阿修羅:(」の括弧の意味

タイトルの「):阿修羅:(」という表記も意味深長だ。括弧「):」と「:(」は、それぞれ顔文字として見ると笑顔と泣き顔——つまり相反する感情が「阿修羅」という言葉を両側から挟んでいる。

仏教用語で「阿修羅」は、怒りや闘争を司る鬼神であり、絶えず戦い続ける存在だ。楽しいのに苦しい、辞めたいのに辞められない——そんな矛盾した感情を抱えながら全力で生きる姿が、「):阿修羅:(」というタイトルに凝縮されている。King Gnuらしい知性的なタイトルの仕掛けだ。

歌詞の世界——「修羅修羅修羅の道」が繰り返す意味

歌詞の冒頭は「この人生たった一度切り 発火する脳味噌が相方」という一行から始まる。一度きりの人生を、頭を燃やしながら走り続ける——その姿勢がこの曲全体のトーンを決定づけている。

繰り返されるフレーズ「修羅修羅修羅の道」は、危険なほど楽しく、狂っているほど魅力的な日々を走り続けることの表現だ。「ドキドキが止まらないわ」「クタクタクタな日々 辞めたくても辞められないわ」——疲弊しながらも手が止められない。そこに「降参です」という言葉が何度も挿入される。

この「降参です」は、敗北宣言ではない。その道の魅力に、その熱量に、完全に負けているという意味だ。修羅の道に降参している——つまり、もう引き返せないほどのめり込んでいるという宣言として読める。

「輪廻転生都合よく生きるわ」——常田大希の人生観

歌詞中盤の「輪廻転生都合よく生きるわ」という一節も印象的だ。仏教的な概念である輪廻転生を、「都合よく」という言葉で引き受けている。生死や業(カルマ)といった重い概念を、自分に都合よく解釈して生き切ってやる——という常田大希らしい飄々とした強さがある。

さらに「ジタバタバタ逆転狙いならば 付き合うわ何処までも 地の果てまでも」という歌詞には、諦めず足掻き続けることへの肯定が込められている。バッドエンドが迫ってきても、逆転を狙って全力でもがく——それ自体が修羅の道の醍醐味だ、というメッセージとして受け取れる。

音楽としての「):阿修羅:(」——BPM170の衝撃

King Gnu自身がメンバーコメントで「King Gnuとして史上最速スピード・テンポの楽曲」と明言しているだけあって、BPM170のハイテンポはKing Gnuの楽曲の中でも別格の疾走感だ。「白日」や「Sympa」のような耽美なバラードとも、「三文小説」のようなロックチューンとも全く異なる、ゲームのボス戦BGMのような緊張感と高揚感を持っている。

ライブでは特に破壊力を発揮する楽曲で、2023年のCDTVライブ!ライブ!での披露が話題となり、公式YouTubeでLIVE ver.が期間限定公開された。2024年のドームツアー「THE GREATEST UNKNOWN at TOKYO DOME」でも重要なセットリストの一角を担っている。

アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』の中での位置づけ

『THE GREATEST UNKNOWN』は2023年11月29日リリースのKing Gnuの通算4枚目のオリジナルアルバム(全21曲)。「SPECIALZ」(呪術廻戦第2期エンディング)、「雨燦々」(ドラマ「オールドルーキー」主題歌)なども収録された、バンドのキャリアの一つの集大成ともいえる作品だ。

「):阿修羅:(」はその中でも特異なポジションにある。PlayStationというゲームブランドとの完全タイアップ書き下ろしであり、バンドとして「最速テンポ」という新境地を切り開いた1曲として、アルバム全体の幅の広さを象徴している。

まとめ——「):阿修羅:(」が叫ぶもの

「):阿修羅:(」は、一度きりの人生を全力で燃やし尽くすことへの讃歌だ。疲れても、クタクタでも、バッドエンドが迫ってきても、手を止めない——そのひたむきさを「修羅の道」という言葉で肯定している。

PlayStationというコンテキストで生まれた曲でありながら、ゲームを超えてすべての「全力でやり続けている人」に刺さるメッセージを持っている。タイトルの「):」と「:(」——笑顔と泣き顔の間で、それでも走り続ける。それが「):阿修羅:(」の核心だ。

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